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カワサキレーシングチームMXGPのロマン・フェーブル選手が
FIMモトクロス世界選手権でシリーズチャンピオンを獲得!

カワサキモータースのファクトリーレースチームである「カワサキレーシングチームMXGP」から、FIMモトクロス世界選手権*(以下、「モトクロス選手権」)の「MXGP」クラスに参戦しているロマン・フェーブル選手(マシン:KX450-SR)が、2025年シーズンの年間シリーズチャンピオンを獲得しました。

フェーブル選手は、第7戦でポイントランキングの首位に立つと、第8戦以降も安定して表彰台に上り続け、シリーズチャンピオンを獲得しました。これは、当社にとって1998年以来27年ぶりのモトクロス選手権最高峰クラスのチャンピオン獲得で、フェーブル選手にとっても2015年以来2度目の栄冠となりました。

ロマン・フェーブル選手
ロマン・フェーブル選手
カワサキレーシングチームMXGP
カワサキレーシングチームMXGP

ロマン・フェーブル選手のコメント

今日は最高の日になりました。私にとっては2015年以来のチャンピオン獲得でしたし、カワサキにチャンピオンを届けることができて、とても嬉しく思います。特に2021年はチャンスがありながら逃してしまったので、ようやく実現できたことに感慨深いものがあります。今シーズンは12勝を挙げることができただけでなく、多くの表彰台にも上がることができました。これもすべて、チームのサポートがあってのことです。常にサポートしてくれたチームの皆さんに心から感謝しています。また、チームだけでなく、ファンの皆さま、スポンサーの皆さま、そしてカワサキにも深く感謝申し上げます。とにかく、今日だけはチームとともにこの喜びを分かち合いたいと思います。

チームマネージャー アンティ・ピルホネンのコメント

今回のタイトル獲得は、チームワークの勝利だと思っています。厳しい状況下でも常に真剣に働いてくれたスタッフ、それに応えてくれたフェーブル選手をとても誇りに思います。常にサポートしてくれたファンの皆さま、スポンサーの皆さま、そしてカワサキの皆さまに、心より感謝します。

カワサキモータース株式会社 執行役員 MCディビジョン長 甲斐誠一

モトクロス世界選手権でのチャンピオン獲得は、長年モトクロスの開発に携わってきた私にとって、非常に嬉しいニュースです。私がモトクロスの開発を担当していた時期に、2ストロークモデルの250㎤クラスで2回(1995年、1998年)、125㎤クラスで2回(1996年、2002年)の祝杯を挙げることができましたが、4ストロークになってからは、チャンピオン争いをしながらもあと一歩のところで手が届かないことが何度もありました。しかし、開発陣がマシンを磨き上げ、フェーブル選手、チームが一丸となってタフなシーズンを戦い抜き、ついに栄冠を手にすることができ、感謝の念に堪えません。また、いつも熱いご声援をいただいている世界中のファンの皆さま、スポンサー各位のお力添えもあってのチャンピオン獲得であり、厚く御礼申し上げます。引き続き、フェーブル選手、カワサキレーシングチームMXGPへのご支援を賜りたくお願い申し上げます。

「KX450-SR」の概要

KX450-SRは、モトクロスレース専用モデル「KX450」をベースに、レースレギュレーションに則って開発された技術やパーツを用いてチューニングを施した、ファクトリーチーム専用のレース車両です。各レースで得られた情報は、量産モデルにフィードバックされ、世界中のモトクロス愛好家を勝利へと導くKXシリーズの進化に貢献しています。

*FIMモトクロス世界選手権:FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が開始したモトクロスの世界選手権で、ヨーロッパを中心に世界各地を転戦します。2025年シーズンは全20戦が開催されました。4ストローク単気筒450㎤のエンジン搭載モデルによる「MXGP」クラスと、250㎤エンジン搭載モデルによる「MX2」クラスが開催されています。