#183 スティーブン・フロサール

モトクロス世界選手権壁紙

セバスチャン・プーセル
サイン会にて
 

　フランス北西部の名門コース、エルネーサーキットには、今季最多レコードとなる38,000人の観客が集った。地元フランスでのビッグイベントだっただけに、肩の負傷で休養中のカワサキのエース、セバスチャン・プーセルもサイン会に出席した。また併催されたウイメンズ選手権では、ポイントリーダーのランスローの地元GPとあって、多くの期待を集めることとなった。

　快晴の下、土曜日に行われたMX1予選レースでは、アランダ＝5位、スワニプール＝14位、ビーラマン＝16位、という結果になった。MX2の予選では、フロサール＝2位、ポーラン＝5位、ロンボー＝19位、というリザルトで決勝に駒を進めた。ここまでは天気もコンディションも申し分なかったが、決勝レースが行われた日曜は、強いにわか雨によってコースはマディと化す。
 

ＭＸ１クラスレポート

#17 ガレス・スワニプール
 

ＭＸ１　レース１
　カワサキ勢は好スタートを決めることができず、10番手以降にアランダ、スワニプール、ビーラマンらがつけた。オープニングラップの上位グループは、ナグルを先頭にフィリッパーツ、ディダイカー、ピション、デサール。雨で滑りやすくなったコースの上ではパッシングが困難だったが、アランダは9位まで浮上したところで周遅れにラインをふさがれ転倒。ナグルが優勝し、ビーラマンが12位、スワニプールが13位、アランダが15位でフィニッシュした。

ＭＸ１　レース２
　1周目からナグルがリーダーとなり、2番手はチャーチ、マッケンジー、ディダイカーと入れ替わる混戦。カワサキ勢はアランダ、ビーラマン、スワニプールが揃って出遅れながらも、20番手以内につけた。レースはディダイカーとマッケンジーの脱落により、ナグルの独走となったが、終盤2位に浮上したカイローリの追撃を振り切ったナグルが優勝。ビーラマンは14位、スワニプールは15位、アランダは10位走行中の転倒でリタイアした。
 

ＭＸ２クラスレポート

#21 ゴルチェ・ポーラン

ＭＸ２　レース１
　ムスキャン、ボワシエに続き、フロサールがスタート3番手。1周目ポーランは9番手につけた。レース直前に降り出した雨の影響で、滑りやすくなったコンディションの中、劇的なポジションの入れ替えは起きず、ムスキャン、ボワシエ、フロサールの順でチェッカーを受けた。半周近く離されて、ロンボーが7位、ポーランが8位に入った。

ＭＸ２　レース２
　ムスキャン、ロクスン、グァルネリらがスタートからトップグループを形成。ポーランは8番手からスタートしたが、ヒート1で3位になったフロサールは、3コーナーで他車のサイドアタックを受けて転倒。最後尾近くからの追い上げとなった。レース結果はムスキャンのスタートトゥフィニッシュ。ポーランは4位、フロサールは14位まで挽回した。
 

#114 リビア・ランスロー
 

　なお、併催されたウイメンズ選手権第4戦では、ディフェンディングチャンピオンのランスローが、地元フランスの大観衆からサポートを受けてパーフェクトウィン（1位／1位）。ランキング首位に立つランスローは、2位のライアーに対するポイントリードを24点に広げた。
 

#183 スティーブン・フロサール

スティーブン・フロサールのコメント
　「こういう滑りやすいコンディションでは、スタートが大事だった。ヒート1ではボワシエに迫って2位も狙えたけれど、ゴーグルの中に泥が入ったので無理をしないで3位を確保することにした。ヒート2のスタートはそこそこだった。でも3コーナーで誰かに突っ込まれて、肩から地面にクラッシュしてしまった。最後尾から14位まで挽回するのが精一杯だった。正直に言うと今大会はポディアムに立ちたかったけれど、こういう荒れたコンディションのヒート2では追い上げが難しかった。」
 

ゴルチェ・ポーランのコメント
　「サイティングラップの時は完璧なコースだったのに、その後スタートを待つ間に嵐が来てコースコンディションがすっかり変わってしまった。ヒート1のライディングに納得がいかなかったので、ヒート2の前にはMX1のレースを観察して新しいラインを探したり、マシンセッティングを変えたりした。その結果スタートがそれほど良くなかった割には4位に入れたので、ヒート2の方が楽しめたと思う。ライバルのムスキャンは今とても乗れているけれど、必ず追い付けると信じている。」
 

ガレス・スワニプールのコメント
　「ドライコンディションの時もウェットの時も、思うようなリザルトを得られなかったので、今週末はとてもがっかりしている。雨のおかげでコースが荒れて、両ヒートとも1コーナーでトラブルにあってしまった。ヒート1では深いワダチに時間を取られ、ヒート2では真横から他車に突っ込まれた。その後はいいリズムに乗れなかったし、コース上にはラインが1本しかなかったので、とても抜きにくい状況だった。」
 

決勝リザルト